Reason
偏差値や学歴以上に大切?!注目される非認知能力とは?
「非認知能力」は、これからの時代に必要な力として国内外で様々な研究がされており、その表現も様々です。
似た意味の言葉として「21世紀型スキル」「社会人基礎力」「人間力」「生きる力」「EQ(こころの知能指数)」
「社会情動スキル」「社会情緒的コンピテンス」などがあります。
その中身も諸説ありますが私たち大人にとっては想像しやすい身近なものと言えます。
非認知能力の種類 | 関連能力 |
---|---|
自己認識 | 自分を信じる力、自己肯定感 |
意欲 | 学習志向性、やる気、集中力 |
忍耐力 | 前向きに粘り強く続ける力、やり抜く力(Grit) |
セルフコントロール | 自制心、理性、精神力 |
メタ認知 | 客観的思考力、判断力、行動力 |
社会的能力 | リーダーシップ、協調性、思いやり |
対応力 | 応用力、楽観性、失敗から学ぶ力 |
クリエイティビティ | 創造力、工夫する力 |
データでみる非認知能力

※内閣府100年時代構想会議 参考資料P4
「ペリー就学前計画は、ノーベル賞経済学者であるジェームズ・ヘックマンがアメリカで行った研究です。この研究は、ミシガン州のペリー小学校付属幼稚園に通っている貧困家庭に育ち十分な教育を受けられないと予測される幼児を対象に、1962年から1967年にかけて行われ、追跡調査が今も続いています。
就学前教育を受けた子どもと受けなかった子どもを40年にわたって比較すると、就学前教育を受けた子どもたちの方が犯罪歴が低く、大学への進学率が高いという結果が出ました。また、認知能力よりも非認知能力の方が、社会的成功に反映されやすいことが明らかになりました。一方で、就学前教育を受けた子どもと受けなかった子どもとでは認知能力(IQ)については8歳前後でほぼ差がなくなり、就学前教育は認知能力の向上を持続させるものではないとしています。しかし心理的な方法で数値化したところ就学前教育を受けた子どもたちの「非認知能力」が育っていたことがわかりました。 ヘックマンは、非認知能力を身に付けるには就学前が効果的だと述べています。これは遊びや体験からの学びが不可欠で、好奇心旺盛で遊びの天才である幼少期に自然に取り組みやすいことが要因となっています。小学校以降に受ける教育をしっかりと自分のものにするためには、その土台となる非認知能力を伸ばしておくことが重要なのです。
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